日 記

 2006年1月22日(日)   奇跡の生還スペシャル!前編
 普段は車で通勤するのですが、今日は車がなかったので、久しぶりに歩いて出勤する事になりました。徒歩10分の道のりですが、いつもは車でサ〜ッと通ってしまうこの道も、朝の風を感じながら歩いていると、色んな発見があるもんです。道端に転がる空き缶やゴミがあるかと思うと、アスファルトの間から咲く小さい花に癒されてみたり・・・。そんな事を思いながら東尾道駅を過ぎ、裏道を歩いている時でした!
 どこからともなく聞こえてくる犬の鳴き声・・。初めは気にせず歩いていたんですが、でもなんか切なく寂しげな声にも聞こえていました。そしてその声はだんだんと近くなるじゃありませんか。そして線路沿いの道を歩いていると!その声はオレを呼ぶ様に真横から聞こえてきたんです!なんじゃ!と思い声のした横のドブ溝を覗き込むと・・・!?信じられない光景が目に飛び込んできたんです!!!

な、なんと、人間の赤ん坊位ある大きな犬がドブ溝にはまりこんどるじゃん!!その溝の高さ約1,5m、横幅80p。『あんたぁ〜!落ちたんかっ!?』オレの質問にただただ切ない表情で答えるワン公。日曜日の早朝。田舎の線路沿いの道には人の気配などなく、オレ一人・・・。 そこで質問!あなたならどうしますか・・?
A:ドロもぶれ覚悟で救出する。
B:とりあえず誰かを探す。
C:後ろ髪を引かれる思いで去る。
正直、悩みました・・。あらゆるパターンが頭ん中をよぎり、シュミレーションしました。遅刻はできん!このまま去っても、誰かが助けるじゃろう・・。いや、もし誰も気づかずこのワン公がこのままじゃったら・・。悩む事数分。寒さか恐怖か、小刻みに震えるその犬の寂しげな表情を見ると、やっぱりやるしかないじゃろっ!!

決断したっ!生か死か!?そこからワン公とオレとの運命をかけた救出劇がはじまったんです!!!

 〜後編へつづく〜

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